手のしびれに対する鍼灸治療

手のしびれに対して鍼灸治療は効果的です。

しかし、糖尿病や甲状腺機能障害などの内分泌代謝疾患からも

手のしびれが起きることがあるので、

病歴の聴取、患者背景の聴取、しびれの範囲の身体所見の確認が重要になります。

特に患者背景は、年齢、性別、既往歴、職業、利き手などを確認する必要があります。

手のしびれは主に末梢神経障害で起こることが多いです。

神経が筋肉の緊張などにより、圧迫されてしびれの症状が出ます。

体の場所としては、関節周囲が起こりやすいです。

 

〇鎖骨・肩関節周辺で起こる「胸郭出口症候群」

胸郭出口症候群には、

頸肋の存在による「頸肋症候群」、

前・中斜角筋間の絞扼される「斜角筋症候群」、

第一肋骨と鎖骨間で絞扼される「肋鎖症候群」、

小胸筋と胸郭壁間で絞扼される「小胸筋症候群」「過外転症候群」、

があります。

障害される神経は、腕神経叢で手全体にしびれを出すことが多いです。

 

〇肘内側周囲で起こる「肘部管症候群」

障害される神経は、尺骨神経で小指側にしびれを出すことが多いです。

 

〇肘全面周囲で起こる「回外筋症候群」「回内筋症候群」

障害される神経は、回外筋では橈骨神経で親指側にしびれを出すことが多いです。

回内筋では正中神経が障害され、第2・3・4指にしびれを出すことが多いです。

 

〇手首周囲で起こる「手根管症候群」「ギオン管症候群」

障害される神経は、手根管では正中神経が障害され、

第2・3・4指にしびれを出すことが多いです。

ギオン管では尺骨神経が障害され、小指側にしびれを出すことが多いです。

 

これらの症候群では筋肉緊張が影響で起こるしびれが多く、

鍼灸治療の対象となります。

鍼灸治療で筋肉の緊張を和らげ、神経の圧迫を軽減させてしびれを緩和させていきます。

初期症状の場合では完治は早く、慢性になるにつれてしびれの軽減は

緩やかに治癒していきます。

しびれでお困りの方は一度ご相談してください。

長年持っているしびれでも原因がはっきりわかれば治ります。

鍼灸治療で快適な生活を送りましょう。

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