痛みを感じているところを誰もが「悪いところ」と考えますが、
実際にはそうでない事もあります。
皮膚や神経、骨・関節は痛みを感じてる部位が
悪くなっていることが多く、
「痛みを感じているところ」=「悪いところ」となります。
例えば、
「手を切った」(皮膚の外傷)
「足の神経にキズがついた」(神経の外傷)
「腕の骨が折れた」(骨の外傷)
「膝の関節が腫れた」(関節の炎症)
などは痛みが出ている部位が外傷や炎症を起こしています。
しかし、内臓や筋肉は痛みを感じているところと「悪いところ」が
必ずしも一緒とは限りません。
内臓や筋肉の痛みは、重だるく、
痛い場所がはっきりしないことが多いという
特徴を持っています。
痛みの種類の中に「関連痛」という言葉があり、
関連痛は痛みを発している筋肉や内臓とは
別の部位に痛みを感じます。
例えば、
心臓が原因で痛みを感じる(狭心症)の場合では、
左の肩に痛みを感じます。
これは肩こりと間違えることがあります。
右の肩コリと思っても、胆のうの炎症(胆嚢炎や胆石)が
原因という事もあります。
これらはほおっておくと
取り返しのつかないことになる危険性があります。
今痛みを感じている場所があれば
しっかりと原因を見つけてもらいましょう。
痛みの治療は早期発見、早期治療が大切ですから。