バレーボールで起こりやすい障害の一つに膝の痛みがあります。特に膝蓋靭帯炎(ジャンパー膝)は多くみられます。バレーボールに限りませんが、ジャンプやキックで膝を伸展する力を要するスポーツ、急激にストップをかける動作をするスポーツに多発します。
膝を伸ばす動作には主に、ふとももにある大腿四頭筋が使われます。大腿四頭筋は膝蓋骨(膝のお皿)から膝蓋靭帯へとつながります。膝蓋骨は膝を伸展させるのにある程度可動域を持っていますが、疲労し、柔軟性を失った大腿四頭筋の収縮力によって膝蓋骨の可動域がズレ、膝蓋骨靭帯への負担となり痛みます。膝蓋骨靭帯はとても細いため傷つきやすい部位でもあります。
膝蓋骨靭帯炎の原因として考えられること
●クッション性の悪い靴
●バレーボールの基本姿勢(膝を内側に曲げ、腰を落とすetc)
●大腿四頭筋、膝蓋靭帯のoveruse
●大腿四頭筋の筋力不足
痛みの原因を見つけ出すことは大切です。痛みの原因が分からないと治療をして痛みが取れたとしても再発の危険があります。痛みの原因を見つけて治療し、筋力を鍛え、ケアすることで改善はできます。
気持ちよく運動をするためにもしっかりとケアする知識をつけましょう。